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ogre you asshole 『homely』 強いられている感覚
2012-01-27 Fri 22:50
おはよう、こんにちは、こんばんは。


今回はこのアルバムです。



homelyhomely
(2011/08/24)
OGRE YOU ASSHOLE

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ではどうぞ!








目覚めた後の夢は、寝てみる夢よりも、百倍悪夢だ
そんな言葉が村山由佳の小説にあったが、今作に『homely』僕がキャッチコピーを付けるならこの言葉をそのまま引用してみたいとすら思えた。
 
 シニカルで、アイロニカルで、とぼけていて、彼らogre you assholeのセンスは、いくら言葉にしても届く気がしないのだが、今作のアルバムタイトル『homely』にしてもそうだ。彼らは今作のコンセプトを「居心地が良くて悲惨な場所」としているが、アメリカでは「不器量」でイギリスでは「家庭的」と全く異なる意味を持つ『homely』を当てている。決して『home』とは言わず、副詞の意味をもつこの『ly』を付けなければ『home』を見出せない立ち位置。読む人の知識や想像次第で答えがバラバラになる、このあやふや感は彼ららしさといった所だろう。


 今作はこれまでの彼等とは一線を画す作品に仕上がっている、突っ込んでいえばアメリカでのライブ活動を終えた2010年、同年発売された『浮かれている人』からの傾向上に位置する作品だ。フルートやサックスといった音色を用いたメロディ、CanやNeui!のようなクラウト・ロック譲りのフレーズ反復への執着感と全体的に丸みを帯びたサウンド(特にベースの音色なんて土管のように丸みを帯びている)、これまでの作品よりも全体的にグッとBPMが下がった楽曲群、どこか由緒ある形に留まっていた感のあるこれまでの彼らの楽曲とは決定的に違うものとして、愉快に浮いている。

 彼らが歌う全9曲は、例えば小説で言うと3章に分かれているように感じる。前半3曲の「明るい部屋」「ロープ」「フェンスのある家」では居場所を作り上げようと躍起になり、「ライフワーク」「作り物」「同じ考えの4人」の中盤3曲ではこの場所に居ようとお誘いの声を掛け、「ふたつの段階」「マット」「羊と人」の後半3曲ではこの場所から離れる人を横目に輪の中でダラダラと居続け、アルバムは終わる。彼らは「homely」を生み、誰かを求め、「居心地が良くて悲惨な場所」に居続けようとする。それらが彼らの今作で歌う言葉だ。


 酒をゆるく飲み交わした後の微睡んだ陶酔の場、今作のコンセプトで彼らが見出したのはそんな風景に近いだろう。だが僕はこの奇妙なメッセージと音像の中に、彼らの「強いられている」感覚に気付かされる。誰もいない草原のなかにポツンとそびえ立つ塔を作り上げ、そこに誰を呼び寄せようとするのは、「居心地が良くて悲惨な場所」への定住ではなく、そんな場所があるのだという衝動に突き動かされているからであり、理解者不在のストレスによる神経症のようなセンシティブさを浮き彫りにしているのではなかろうか。

「このアルバムが聞けないなら僕らから離れてください」なんて直球なメッセージを乗せているとは思えないし、センシティブな彼らをオオカミ男の類だと決めつけるのも有りだ、そして彼らは「居心地が良くて悲惨な場所」を示している、自虐的に、彼ららしい作品だ。








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この記事のコメント
一点だけ。
英米で全く違うと言ってるけど、"homely"と言ったら基本的には「イモ」、「田舎者」って意味で使う。
"country"なんかと同じで、普通「あなたは素朴で家庭的な人だ」って言い方では使用しない。
「家庭的」≒「地味」≒「器量が悪い」
言葉は表裏一体。ニュアンスの捉え方が異なるだけ。
2012-01-28 Sat 00:23 | URL | OZK #-[ 内容変更]
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