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Cloud Nothings 『Attack on Memory』 無邪気な邪鬼
2012-02-14 Tue 21:00
おはよう、こんにちは、こんばんは。


今回はこのアルバムです



アタック・オン・メモリーアタック・オン・メモリー
(2012/02/15)
クラウド・ナッシングス

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では、どうぞ!














 アメリカはクリーブランド州出身の4人組ロックバンドCloud Nothings、彼らの結成というのは、2009年当時18歳だったDylan Baldiが両親宅の地下室で普通のPCと安いマイクで録音した自作の曲をネット上にアップしたことから始まっている。思わぬ人気が出た自身の曲を「ファンの目の前でやりたい」、このバンドの結成はツアーに出るためだと言ってもいいだろう、実に初々しいバンドである。前作『Cloud Nothings』のツアー中に蓄えたアイディアをすぐにでもRECしたい!、デビュー4年で今作は3枚目のアルバムという彼らの駆け足ぶりに、そんなはやり気味な胸中を盗み見ることもできよう。その気持ちは、彼らをローファイ系バンドの登竜門のように君臨するプロデューサーのスティーブ・アルビニへと向かわせることになった。




スティーブ・アルビニは、バンドサウンドに重みや陰を付加するのがあまりにも巧い。無邪気な姿が目に浮かぶローファイ特有のカラっとしていたサウンドが持ち味だった前作に、音に濁点「゛」を付けていったのが今作での彼の仕事であろう。「ジャカジャカ」のギターサウンドは「ジャガジャガ」へと、「タッタッタッタ」と疾駆していたドラムは「ダッダッダッダ」へと、その疾駆にふさわしい肉体を浮き出させる。ほとんどプロデューサーらしい仕事をしていなかったという話もあるが、サウンドに重みと生々しさを感じさせる業は彼以外の何物でもないだろう。全8曲しかないアルバムだが、「しかない」でなく「もある」と言えよう濃さにまで高められている。

先行シングル「No Future/No Past」と8分もの大曲「Wasted Days」の序盤2曲では、元々掠れ気味のDylanの歌声はさらに掠れて絶叫にも近く、もはや何を言っているかも分からないくらいだ。もちろん前作同様の軽快なナンバー「Stay Useless」や「Fall in」などもある。だが総じて「゛」、がなりと掠れ声のままで歌い続ける。今作でのアルビニの奇行は、バンド4人として初めてのレコーディングに気を遣い、音と声を殺してしまわぬようにとしたからではないか?とも思えてくる。


分かってる 僕の暮らしは変わることなんてない そうやって過ぎた日々を生きてきた 考えたくなかった この道を終わらせるなんて そして分かってる 同じことが続いていくんだ
Wasted Days


まったく非現実だと感じてる 僕には何も変えることなんてできない ここにいることにする 僕はどこでも疲れてる 独りになるのに学ぶことなんて一つもない 使い物にならない時間が欲しい 動がない時間が欲しい 使い物にならない時間が欲しい 動くのをやめる時間が欲しい
Stay Useless


僕らは戦争を始めた 記憶の攻撃 容易な出口はない すべてを忘れよう 懐古も感傷もない 僕らはいまそれを終えたところ 僕らはその時それを終えた
No sentiment


ここでいう「゛」は、演者に内在する負の側面、言わば邪鬼と言い換えてもいいのかもしれない。なぜスティーブ・アルビニを選んだのだろう?。90’s年代のローファイ/ガレージ系バンド(NirvanaやSonic YouthやFugaziなど)への憧れ?、よりダイナミックな音への執着?。そもそもネット全盛の時代を10代で経験したDylan Baldiと音楽との距離感は、感情発露のツール、いわばツイッターに近いのではないのだろうか。

それとして音楽を行使するのであれば、たとえ明るい気持ちになったとしても暗い気持ちがゼロになることはないという人間心理の複雑さをも描写したくなるのは至極当然。これまでのファジーなサウンドからアルビニ流のラウドさへの変貌はそこにあるのだろう。それでいて、真っ白なタイムラインをフォローした有名人のつぶやきで埋めていくような、覚えたての言葉を壁に落書きしていく無邪気な子供のような、そんな彼らの姿がここにはある、それがこのアルバムを面白くしているのだ。よりリアルに、よりストレスレスに、音に自分を込めるために、彼らが無邪気な邪鬼へと化けた作品だ。























長い文を読んでもらってありがとうです
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ではでは、また別の機会で読んでもらえたら嬉しいです!



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2012-03-21 Wed 06:27 まとめwoネタ速suru
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