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【ディスクレビュ-】BUMP OF CHICKEN『FLAME VEIN』 - 「青臭さと強がりのなかで」
2014-03-01 Sat 00:07


FLAME VEINFLAME VEIN
(2004/04/28)
BUMP OF CHICKEN

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 NUMBER GIRL、中村一義、くるり、スーパーカーといった地方出身者によるセンチメンタルさとニヒリズムが徐々にその色をシーンに強く見せ始め、Hi-StandardやBRAHMANらのパンク/ハードコア勢を一同に集めたAIR JAMという祭りがあった頃、1990年代後半から2000年代の初めの邦楽ロックシーン。BUMP OF CHICKENの記念すべきファーストアルバム『FLAME VEIN』は、そんな大嵐のなかにひょっこりと顔を出した。
 僕は、この作品本来のファーストは聞いたことがない。聞いたことがあるのはリメイクされたアルバム『FLAME VEIN+1』のほうだ。もしも音質やリマスターなどでサウンドに大きな変化はあっても、申し訳ないがその差異を指摘することはできない。

 本来7曲から構成される今作から、今でもライブで披露される楽曲は数多いのだが、先に述べた音質やマスタリング上の差異など無くても、本作を括れる言葉は2つある。今の彼らに比べ、本作は「雑」であり「青臭い」。
 か弱い動物の代名詞であろうネコを擬人法で歌い上げる「ガラスのブルース」、守るべきものや人のために勇気を探し振り絞る人を描く「リトルブレイバー」、10年後の未来を想う10代(おそらく)を描いた「くだらない唄」など、藤原が今作で記した童話やライトノベルをベースにしたような歌詞世界で、総じて主格は弱い存在とされている。その弱い存在が<強くありたい>と願う有り様が描かれているのが、本作『FLAME VEIN』だと僕は考えている。

 その有り様を形作るはずの音は、ひどく乱暴にに腕を振り回す小さな子供ような、雑なギターサウンドに終始しまっている。ギターソロやリフの拙さ、どこか締まらないドラムとベースのリズム隊、現在の声よりもほんの少しだけトゲトゲしく聞こえる藤原の歌声、何を中心に聴かせたいのかが本作ではあまり強く意図されていないように聞こえる。
 製作当時高校生3年制の年齢であった彼らは、すべての曲のレコーディングを2日で終わらせたという話もある。中途半端という大枠にに留まってしまったこのサウンドスケープからは、年齢相応の青臭さを嗅ぎとれ、どこかペイヴメントやダイナソーjrなどの90'sローファイサウンドにも結び付けられそうだ。





 ふっとこの作品を出す前の、デモテープ(90年代後半なのでもちろんカセットテープ!)時代の彼らの作品を聞いてみる。宅録レベルじゃないか?とも思えるひどい音質でも、当時の彼らが雑な演奏レベルだとはっきり分かる。<バンドの勢い>というものが音に反映されるというのならば、本作にもそれが現れてると言えるのかもしれない。






 また本作からは、エヴァンゲリオンの綾波レイをモチーフに描かれたと言われる「アルエ」が、リカットシングルとして後年発売されている。その他の曲は、曲中で何度と無く示された「唄を歌うことが僕の生きる意味」という宣言表明だけに終始してしまっているが故、明確な他者を歌詞内に設定し、その繋がりの中に自分の強さを示したといえようこの曲は、ひときわ浮き出て聞こえる。
 同時に、彼らは本作7曲中6曲を、自分自身とはなにか?という表明のみに終始しているのがよく分かると思う。これを青臭い強がりと言わずして、なんと言おうか。日本語イントネーションの英語を多用したことや、思いついて紙に書きなぐった童話や小説のような文章をそのまま歌い上げることも、ある種の強がりだったのかもしれない。
 その後の再発売の際には、1stシングル「LAMP」のカップリング曲「バトルクライ」が収録されている。当シングルは廃盤になってるとはいえ、そのままリマスタリングし発売すればイイところ、なぜこの曲を加えたのか。それはこの曲の歌詞を読めば一目瞭然、この曲によって過去を思い直すように<強がってしまった理由>を補強し、同時に暴露しているからだ。この<暴露>は、後年の彼らにとって大きな意味を持っているのだが、それはまたこんど。






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【近況総論】2013年で女性声優が出したアルバム9枚【ディスクレビュー】
2013-12-07 Sat 21:33
 ここ数年、いわゆるアニソンクラブイベントにも足を運ぶようになり、その盛り上がりや雰囲気に強く心打たれている自分。今年も2ヶ月に1回は足を運ばせて頂き、踊りまくった。いやはや、DJの方々はスゴイなと感心しきりなんだか妙なことに気づいたのだ。

 もちろん密やかに聴いている方もいるであろうし、クラブ現場のノリに合わないからかけない、という空気に合わせた選曲が重んじられるのも重々に承知している。

 彼ら、つまりDJ陣のみならずそこに行く人達から、一切『女性声優』のアルバムを好んで聞いているという声を耳にしたことがあまりない(むしろ嫌う人を見かけることが多いような?)。アニクラでは所謂キャラソンが好まれ、キャラクターという仮面を外して素の顔になって歌う声優としての曲が、一部の方々を除いてほとんどアニソンDJ現場でかかることがない。

 なぜかからないのか?、というのは上述した以外にも色々な事情が絡んでいるだろう。
 本稿ではその話題は一度横に置いて、一度ここ1年の間に発売された女性声優のアルバムから、めぼしいものを簡単にレビューしてみようと思う。


J-アニソン神曲祭り -パラダイス- [DJ和 in No.1胸熱MIX]J-アニソン神曲祭り -パラダイス- [DJ和 in No.1胸熱MIX]
(2013/10/02)
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【ディスクレビュー】LUNKHEAD 『メメントモリ』 - 「これからということ」
2013-12-06 Fri 02:00

メメントモリメメントモリ
(2013/09/18)
LUNKHEAD

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 桜井雄一がサポートメンバーとして加入し、正式加入後の現メンバー体制になってから今作でもう3作目、しかも2011年から3年連続でフルアルバムを作り続ける高い活動力は、同年代にデビューしたバンドの中でも随一であろう。

 そんな彼らが、去年から今年にかけて彼らにとって大きなチャレンジを仕掛けた。
 ほぼ1年間の活動休止、2012年を『それぞれが「LUNKHEADとは何か?」について考える』という思考期間とし、それぞれ個々の活動に重きをおいたのだ。とはいっても、こうして手元にレコーディング活動の結集が届いているので、合間合間を縫った活動を行なっていたのはすぐに分かる。

 では、何をもってして彼らは「活動休止」と言ったのか。
 ライブ活動の中止だ。
 5月12日に東京・LIQUIDROOMにて行われた、前作「青に染まる白」のレコ発ツアーファイナル以後のライブ以降、約1年間のライブ活動を中止したのだ。

 ライブ活動の中止と聞いて、なんだそんなことかと思われる方がいるであろう。
 だが、ミュージシャン=音楽を収益源として生きている人が、最も多く収益を得られる活動を1年間止めるということが、どれほどの意味を持つのか。会社に勤める女性が、出産や育児休業として1年の休みと給料が出てくるような状況と同列視してしまっては、この急場を理解できないのかもしれない。
 折しも今の音楽業界は、CD不況が止まらず、ライブ集客にも工夫が必要だと言われ始めている。10年選手のロックバンドであっても、その大波には逆らうことは難しいのは火を見るよりも明らかだ。

 しかし彼らは断行した。「己とはなにか」を自問するため、彼らは退路を絶ったのだ。

 では彼らにとっての『彼ら』とは、一体なんだったのであろうか?。
 桜井氏加入後のLUNKHEADは「これまでよりも早いBPMの曲ができるようになった」というインタビューが前々作「vivo」の時にあったことからも伺えるが、BPMの上昇がより彼らのロック度をアゲたのは言うまでもない。

 ひとえに、『vivo』『青に染まる白』と続く直近2作での彼らLUNKHEADのサウンドを表すならば、80年代ハードロックや90年代オルタナを両輪にもったギターロックである。
 2本のギターアンサンブルがキモになるハードロックと、予定調和を崩すノイズが主体のグランジ。この2つのペルソナがあたかも同じ顔をして声をあげ、時に声を荒げながらもメロディラインをなぞる小高氏のボーカルと共に一つのカオスを生み出している。ドラマー交代という出来事は、確実に影響を与えてきた。

 そんな経緯も含めて本作『メメントモリ』を聞いてみる。
 「閃光」「アルピニスタ」「いきているから」はこれまでの彼ら同様のサウンドで聴く人の脳みそをぶん回す、これが彼らだ。
 それに加えて、「こわれてくれない」、「月の城」、「共犯」、「はるなつあきふゆ」、「幻灯」といったミドルテンポ~スローテンポな楽曲が随所に入り込み、速球のあとカーブボールを投げる投球術のように、キッチリとしたメリハリが生まれている。
 正直に書けば、てっきりこれまでと同じ徹頭徹尾なロックアルバムだと思っていた。これも「己とはなにか」を意識し、過去2作以前に彼らが「桜日和」や「夏の匂い」などで生み出していた魅力が、現体制でも再び生まれてきているからではないだろうか。

 『死を想え』と題された今作だが、僕にとっては死とはまだまだ先の事象であり、『これから』のことだ。
 10年以上の活動を超えてもなお『これから』を見据え、自らを追い込み不退転の覚悟で歩みを進める彼らの心は、まさに『死を想え≒これからを想え』であり、死を前にし生まれるポジティブを捉えているのではなかろうか。






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【ディスクレビュー】ART-SCHOOL 『The Alchemist』 - 「黄金へと変え続けるコツ」
2013-12-06 Fri 00:54


The AlchemistThe Alchemist
(2013/03/13)
ART-SCHOOL

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 ART-SCHOOLの5000枚限定ミニ・アルバム「The Alchemist」が今年の3月に発売された。まだどこで購入可能かもしれない。

 そのサウンドは、NIRVANAをプロデュースしたスティーヴ・アルビニの右腕グレック・ノーマンを迎えて生み出された前作『BABY ACID BABY』の流れを踏襲しつつ、現代版グランジ~ローファイと形容されようサウンドに仕上がっている。ローファイサウンドというのは、カセットテープで録音したような極端に音像が悪いサウンドを指し、スカスカやヘロヘロという言葉に代替されるようなサウンドのことだ。

 本作のプロデューサーはROVOの益子樹、過去に彼等ART-SCHOOLが発売した『Flora』を手がけており、2度目の共同作業。
 彼は、様々なエフェクターを適所に使ったギターサウンドの質感を丁寧に汲み取りつつ、バンドそれぞれの楽器の音を巧みにミキシング。それぞれ一つ一つの楽器が叩き出すザラついたサウンドからはグランジを、全体を一つとみたこのグシャグシャな音空間はローファイを、それぞれ想起させる独特な音像を今作で生み出している。前作はざらついた音をそのまま封じ込め、ある意味ではパンクな方向に振り切れた音空間であったので、微妙ながらもその変化は面白い。

 今作について木下は、前作とは対極にあるサウンドといくつかのインタビューでは答えてもいる。ナタリー - [Power Push] ART-SCHOOL「The Alchemist」インタビュー
 確かに今作には、前作のような不穏なハウリングや助長なアウトロはなく、全編を聴き通し、特にお気に入りの「HELPLESS」や「DEAD 1970」を聴く限りは、おおよそ同じサウンドであろうという指摘は僕も頷いておきたい。だが同時にそのストレスレスなサウンドに変わっていることも聞き逃せない点だ。
 もちろん、グランジだってローファイじゃん、というかその2つを別々の繋がりない事象として考えているのがおかしいということもわかる。強いて言えば、これまでの彼らのディスコグラフィがカフェモカやミルク入りであったとしたら、前作と今作はブラックコーヒー。それに砂糖を入れたか入れていないか、彼らの荒々しさや苦々しさをどう処理したかによる違いなのだ。

 歌詞も同様で、本作では言えば「此処がHell Placeでもいいんだよ」(HELPLESS より)と歌い、ほとんどこれまでと変わっていない一貫した姿勢がにじみ出している。
 彼らは手を変え品を変え、いくつものコーヒーを出し続けてきた珈琲屋のよう。今更その味を咎められても関係なく、限定発売された小品でさえ一切妥協をしない、彼らの魅力が垣間見れる一品ではなかろうか。












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水樹奈々 LIVE CIRCUS 2013 at 西武ドーム 「水樹奈々についてざっくばらんに考えてみたら」
2013-08-04 Sun 17:53
水樹奈々 LIVE CIRCUS 2013 AT 西武ドーム に行って来ました



ROCKBOUND NEIGHBORSROCKBOUND NEIGHBORS
(2012/12/12)
水樹奈々

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水樹奈々 LIVE CIRCUS 2013 AT 西武ドーム 8月3日(土)
セットリスト


Gimmick Game
Lovely Fruit
What cheer?
Young Alive!
FEARLESS HERO
Get my drift?
UNCHAIN∞WORLD
少年
STAR ROAD
POP MASTER
Happy☆GO-Round!
It's in the bag
囚われのBabel
Crescent Child
Naked Soldier
Preserved Roses
LINKAGE
ETERNAL BLAZE
Vitalization
愛の星


ENCORE
Synchrogazer
不死鳥のフランメ(featuring 日笠陽子)
POWER GATE
Love Brick



 僕が水樹奈々のライブに行くのは、「NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011」の12月3日 東京ドーム(QUEEN'S NIGHT)以来、実に1年半ぶり。

 あれ?ツイッターとか見てるとよく行ってるんじゃないの?好きなんでしょ?
などと思われていそうですが、まあそれはタイミングが良くなかったっていうのもあったし、またちょっと違う意識で見てみたいなぁなどと思っていたからです。

 実のところ、2011年の時には、既に彼女への熱は、ある角度から見れば冷めていたといってもいいでしょう。
音楽嗜好の変化に身を委ねたかったことや、「過剰にプロデュースされた楽曲」を「過剰なライブ演出」で盛り上げるっていう手法に飽きていたのかもしれない。
 あれです、牛丼食べて二郎食べて天下一品を食べる超高カロリー食生活からヘルシー志向な食生活になった!という流れ。

 あと、僕なりに水樹奈々さんを応援するためには何よりも、アイドル的な視点からは逃れて、あくまでミュージシャン/シンガーとして見てみたい。何分まじめに音○○○○ーでちょこちょこ書かせていただいたので、やっぱりその視点から見てみたい。

 突き詰めると、非常に素晴らしい演奏陣、高品質なライブ演出、そして遠くへポーーンと遠投するように声を投げつける水樹奈々の歌声は素晴らしい。これらを組み合わせて生み出されるあの風景、どこでマジックが生まれているんだろう?と考えたくなったわけで、一年半もの間、彼女のライブから離れていた理由でもあります。(それでもネットとかで逐一情報は得てましたが)



 ここでアニメ批評ブログとか宇野/濱野的テクストの現代批評の言葉で言えば<「アイドル」という四文字の言葉がもつ「偶像」の意味から「水樹奈々」を解き放つ
とでも言えばいいでしょうか(うわ、なんだこの上から目線の文章超キモい)


前置きが長くなりました、すいません。
でもすごい前置きが長くなって、ちょっとは明確になったかもしれません。

 2013年の8月3日に西武ドームで行われた水樹奈々のライブは、非常に充実した内容とコンテンツで、コンテンツそれぞれが持っているポテンシャルを、十二分に引き出した水樹奈々と水樹チームの絶好調ぶりがよく表れていたライブだと思う。

 
 要するに、僕が見てきた水樹奈々さんのライブ(数えてみたら7回目だった!)のなかでも超高レベルにまとまったライブだった。
カメラが搬入されてもいたし、多分ライブDVDが出ると思うので、絶対に見たほうがいい。


それにはいくつかの要因があると思うので、過去のライブ映像とともに、思いつくまま簡単に列挙し雑記してみよう。













・晴れときどき雲の天候、また風も良く吹いていて、西武ドームの吹き抜けの風が非常に心地よかったこと。
・西武ドームの構造と風がゆるく吹いていた天候だったので。ドームやホール公演でありがちな「音がこもる」状態がかなり緩和されていたこと。

 まず場所の問題、これはライブDVDでは感じ取れないことだと思うんで先に書いちゃいますね。
 フジロックやサマーソニックなどの野外フェス、国立競技場や日産スタジアムなどの大規模会場では、「ドーム部分がなくて風が強すぎて音が聞こえない!」「突然の雨でひどいことに!!」という状況になる。
 西武ドームは「ドームかつ吹き抜け」だから、こういった状況にも陥りにくい。これは日本で1万人以上入る会場では、西武ドームだけが持っている(とおもわれる)会場特性だ。



・今回のライブがツアーの途中、ツアーファイナルでないこと。単発での公演でなかったこと。
・それでいてツアー中もっとも大きな会場であり、夏休みで観客層に幅が出ていたこと。

 この2つが意味するのは、「程々のサービス」感だ。これまでの西武ドームや東京ドームの大型単発公演では、あきらかに「スペシャル」感を出そうと、かなり大掛かりな舞台演出と小道具があったと記憶している。
 東京ドームでバック演奏陣であるギタリスト2人とべーシストの3人が、ネックの先から花火を噴き出しながら演奏する・・・なんてシーンもあった覚えが。(ココらへんの古臭さについてはあとで書くね)
 今回の場合、まだまだツアーも先まであってファイナルでない普通の公演、でも夏休みで観客層は普段の公演よりもグッと「オタだけじゃない」雰囲気もあった。(コーヒーにミルクを1滴2滴垂らした程度のことかもしれないが)







じゃ、ぐっぐっ「水樹奈々」について踏み込んでライブともつなげて書いてみますね。

・「メタル+90'sJ-POP(80's歌謡曲)+00'Sアニソン+水樹奈々=!!!」の図式がかなりスッキリと、音としてもセットリストとしても感じ取れたこと。

 水樹奈々を僕が見る時に面白いと思っているのは、、アニソンJ-POPメタルの図式とその交じり合いのことだ。
 初期のアルバム「supersonic girl」から「DREAM SKiPPER」までは、90年代J-POPとか80'sのアイドル歌謡曲の古めかしいカンジがバリッバリに出てる。そのあとの「ALIVE&KICKING」と「HYBRID UNIVERSE」での変遷を経て、「GREAT ACTIVITY」でロック路線が板についた印象が非常に強い。(矢吹俊郎・大平勉のJ-POP+昭和アイドル路線から、ELEMENTS GARDEN上松・菊田のロック路線の通過  といえばいいだろうか)

 これらをアニソン(アニメに纏わる楽曲)としてまとめ上げるわけだが、その中でロック(ないしはメタル)が持っている大仰しさを使い、アニメが本来持っていた華やかさやバカらしさという虚飾性を、ソング(歌)の中に入れ込んでいるように感じられる。アニメに寄り添い盛り上げる「アニソン」ではなく、歌の中にアニメ(現代批評で言えば物語といえばいいだろうか)をしっかりと構築しているアニソン、とでも言えばいいのだろうか。この価値観が、既存のアニソン観といかに真逆に位置しているかは、今の彼女への評価や立場を見据えれば自ずと分かるのではないだろうか。
 それでいて水樹奈々(というかその制作チーム)が素晴らしいのは、このトリデンテに磨きをかけ、楽曲内での3つの配分のバランスを取り、それらバランスを合わせた音塊を奈々さんが声を大にしながらリスナーにブン投げてくる爽快感にほかならないと思ってる。
 基本的に僕にとって、このブン投げられてきた豪速球を掴むのがとても楽しいのだ。

・「サーカス」という名が持つ意味とか

 過去の作品から「What cheer?」と「It's in the bag」、ライブ定番曲「POWER GATE」「ETENAL BLAZE」の4曲で抑え、残り20曲は2009年以降(GREAT ACTIVITY以降)に発売された楽曲。地でいけば、古参ファンがちょっと喜ぶような曲が2曲あるだけの、最近ここ4年間の加速度的に人気を集めてきた彼女を集約するようなセットリスト。J-POPアイドル歌謡を根幹にし、ロックを引用しながら虚飾性を高めてアニソン(アニメに纏わる楽曲)を更新した彼女の現在が映しだされているようでもある。
 サーカスのピエロのように、僕らを驚かせながら楽しませてきた彼女(ら)は、虚飾性を徐々に強めることで人気を増やしていったのとほぼ同義的であるのは前述してきたとおり。だから「LIVE CIRCUS」→「CIRCUSにLIVE」するとも読み解けるこのタイトリングには相当な意味があるように読み解ける。(いやー深読みかもね!w)
 ライブ演出に関しては現在ツアー中なんで深くまで突っ込まないが、ピエロやチームヨーダを含めたダンスや、中途で流れる映像(チェリボ戦隊とか)からリンクしたステージ演出まで(追い詰められて消えるシーンと普通にマジックで面白かった)、まさに「一夜の祭り」としての娯楽性は十二分。7000円?うそでしょ?これ8000円でも全然オッケーだと思ったよ!。
 



まぁなんでしょう、トッチからって何が良かったとか面白かったとか、伝わってる感じが全くしないですけど


めっちゃ楽しかったす!!




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